本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

ミステリマニア度チェック「女王国の城」(有栖川有栖)

・読者への挑戦があるとテンションが上がる

・好きな名探偵がいる

・ついつい本文で時間が書いてあるとメモしてしまう

・部屋の見取り図は欠かせないと思っている

・同様に人物紹介ページも欠かせないと思っている

・結論の直前では一回、本を閉じて自分でも推理してみる

・ミステリだと思っていたら単なるサスペンスだとわかり急に本に興味を失う

・とりあえず密室だとテンションアップ

・孤島、吹雪の山荘などの作品だと聞くと読んでみたくなる

・オチのない小説を読むと損をした気になる






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0~2 あなたにミステリは向いていません。ミステリ以外の本を讀むことをおすすめします。

3~5 普通の読者。たまにミステリも読むかも。でもマニアでないから安心してください。

6~8 立派なミステリ者。あなたはミステリをメインに読んでいる方ですね。そのままミステリ道を邁進しましょう。

9~10 もはやミステリしか読めない病気です。社会復帰は不可能かも。まともな社会生活を送っているか心配です。






僕は・・・8つです。ぎりぎり大丈夫です(自分で作って自分でフォローするという最悪なパターン)。大丈夫ですよ、社会復帰は出来ますから。ほっ、ほんとですよ。

今日は思いっきりミステリ。

『女王国の城』有栖川有栖

あの江神次郎シリーズの4作目。学生アリスシリーズ最新作(と言っても7年前だけど。あ、短編はその後も出ているけれどね)。結構苦労したけどやっと読んだよ。

この学生アリスシリーズの一番のポイントはフェアプレイ。すなわち証拠は全て本の中にある。あなたは推理できますかと言うわけだ。

僕は出来なかったよ・・・・・

うん、多少フェアプレイを目指すからか少々まだるっこしいこともあるんだけどそれはそこ。大団円の謎解き、ラスト50ページは大満足の出来。ああこれこそミステリだよと嬉しくなってしまいます。

連続殺人、怪しげな建造物、密室、閉鎖空間。これでもかこれでもかと出されるミステリのガジェットには嬉しくなるねえ。これはミステリ者だったら血湧き肉躍る展開だわぁ。

今回は江神先輩の生い立ちも少し語られる。江神ファンならそんな点も満足なんでないかい?僕は別に江神ファンではないけれど満足。

ただ殺され方では派手さがない(二階堂黎人でないんだから当たり前だけど)。その点では少し不満なのは僕が本格ミステリ好きではなく変格ミステリ好きだからだろう。生まれてすいません。

僕としては「双頭の悪魔」の印象が強すぎるんでそれより良かったかと聴かれるとうーんとなるんだけど、それでも十分ミステリを堪能した。ああ、やっぱりミステリはこうでなくっちゃ。




ちなみにこの本、4月ごろにオフ会で有栖川先生の話題になりそれから読み始めたんだけど・・・・

ひと月かかってじっくり読んだのに結果犯人は当てられず。トリックも分からず。はい、盆暗ミステリ好きです。。。。。

 

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

女王国の城 (創元クライム・クラブ)