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本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

ゆるやかな日記がたまらない「東京日記 卵一個ぶんのお祝い」(川上弘美)

本を讀んだよ か行

九月某日 晴

電車の中で謎の会話。
覚せい剤ってのはそんなに悪いものなのかね」
「そりゃー悪いよ、法律で禁止されているし」
「でもさ、誰が酷い目になるってわけでもないし」
「それを言ったら売春だってそうじゃないか。あっちは気持ち良くなるんだぜ」
「だったら覚せい剤だって気持ちよくなるじゃないか」
その後も聞きたかったが列車が着いたので慌てて降りる。 


九月某日 雨

電車の中で元生徒と鉢合わせる。
「先生、覚えてますか」
そう聞かれたが覚えてない。でも申し訳ないのであー覚えているよと言うが誰かわからない、わからないままに乗り換え駅に着いたのでそれではと出るとその生徒も降りた。良く考えれば教えている地域の子なんでそのまま降りるはずだ。仕方なく、それではコンビニに行くと理由を言い、その生徒と別れる。
コンビニでは必要のないチョコレートを一個買う。
彼女の名前が何なのかはいまだ謎だ。

九月某日 曇ときどき晴

朝ごはんを食べにガストに行く。
隣の席のおじさんがなぜか自分に話しかける。
「何、食べるんですか」
いや、なんでもいいじゃないか、そう思ったが圧力に耐え切れず「スクランブルエッグのモーニングです」と答えると
「卵はやっぱりスクランブルエッグだよね」としたり顔で答える。
其のあと、そのおじさんは反対側の女性にも話しかけていた。「何食べるんですか」
「目玉焼きです」
「卵はやっぱり目玉焼きだよね」
どっちのおじさんが正しいのだろうかしばらく悩む。

九月某日 晴

生徒がラノベばかり読む。どんなのを読んでいるか見ると内容はおっぱいメイン。
「これおっぱいしか出てこないじゃないか」
「そんなことないですよ」
といって読ませられたシーンにもやはりおっぱい。
「やっぱり、おっぱいじゃないか」
「ええ、そんなことないはずだけど・・・ほんとだ。おっぱいですね」
「おっぱいだよ」
「俺、おっぱい好きなのかもしれないですね」
なんでお前は自分の趣味をわかってないんだ。でも申し訳ないので「きっとそうだよ」と意味のない相槌をうつ。

九月某日 晴

相方とコメダで朝ごはん。まだ眠そうで、何もいらないといいながらモーニングはパンがつくと説明されるとパンを食べだす。
一通り食べたあと相方はメニューを見だし、「シロノワールをください」と注文した。
何もいらないはずではと思いながらも面倒なんでじっと黙って見ている。
そのままシロノワールは全部相方の胃袋へ。一切れもくれなかったことにちょっと憤りを感じている。

九月某日 晴 

この日記はある本(日記)を真似して書いているのだ。友人に教えてもらった本がかなり面白くついマネして日記を書いてしまった。本の題名は

『卵一個ぶんのお祝い。』川上弘美

普通の日記だが妙に「変」だ。この日記はその「変」を楽しむものかなと思う。もともと川上は「蛇を踏む」などおかしいものは多い。これもそうで日記だから普通のはずかいつのまにかに変な場所に連れて行かれる。しかもそれが実に自然。でも川上さんだと実際にそんなことも起きているのかとも妄想してしまう。いやおきているわけないんだけど。

 

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

 

 




九月某日 雨

台風一過というには曇天。いつまでも晴れない。台風が連続で来ているのだろうか。切れ目のない楕円型の台風を想像する。