カップル四景「ロード・キル」(J・ケッチャム)
昨日、ガストにいたカップル
男・・・この寒いのに半袖。しかもかなり太っている。髪型は落合の息子みたいな感じ。
女・・・眼鏡かわいい女子。時東ぁみみたいな感じ。アニメ声。
二人で必死になって、PSPをやっていた。たぶんやっているのはモンハン。
「ああー、○○がみつからないよぉ」(ちょっと涙声)
「違うよ、そこじゃない。ほらここにあるじゃなか」
「あったー。やったやった」(明らかに女子のテンションが上がる)
でしばらく動き止まり
「好き」(ここで自分、鼻からコーヒーを出す)
男、どうだという顔でポテトフライを食べる。
先日、電車の中で座っていたカップル
男・・・スーツ。かっこいい。今風で嵐の松潤みたい。
女・・・美人。石原さとみのような感じ。
「あたし、今日、カロリーメートしか食べてないんだ」
「カロリーメイトは食事じゃないぞ」
「そんなことないよ、カロリーメートは食事だよ」
「いや違う。あれはただの御菓子だ。しかも口がぱさぱさする」
「違う、食事だよ。カロリーメートに謝って!」
険悪になる二人。そのまま喧嘩が始まる。困惑する自分。二人の前に立っていた。
「もうカロリーメートが食事じゃないという男とは一緒になれない!」
「ああ、俺もカロリーメートが食事だなんていう女はお断りだ」
カロリーメートで大ゲンカ。沈黙する車内。二人はエスカレートする。
「じゃあ何だったらいいのよ」
「ソイジョイなら食事だ」
先日(といっても結構前だけど)映画館にいたカップル
男・・・ヤンキー。頭は金髪。
女・・・・やっぱりヤンキー。鈴木奈々と若槻千夏を足して二で割った感じ。
映画は硫黄島からの手紙。女ダダ泣き。
「ひどいよ、戦争ってやばいよねえヒロシ。やばすぎるよねえ」(その後しばらく女はやばいを連呼)
「いや、これはやばくないよ」
「そんなことないよー。これやばいし。やばいに決まってるし。ヒロシはこの映画ヤバくないって言うの?」(女ちょっと怒っている)
「いいか、カナコ。この映画はやばいんじゃない」
「?」
「この映画はゲロやばいんだ」
「そっかー、ゲロやばいのか」
今日はヤバいカップルの話です。
『ロードキル』J・ケッチャム
キャロルとリーは不倫関係。しかしキャロルの夫であるハワードの暴力に我慢ならなくなり二人でハワードを殺害する。
しかしその殺害場面をバーテンダーのウェインに見られてしまい事態は混濁する・・・
いやぁ、ケッチャムの身も蓋もないシリアルキラーもの。もともとウェインは殺人願望が強く二人の犯罪を見てから自分も殺人したいという欲望にかられる。
で二人の殺人が契機となってウェインはあっちでどかーんこっちのぶしゅーっと殺人を繰り広げるってわけ。いやぁ、もう後半になるとつぎつぎに人が死んでおいおいとなる。まあケッチャムだから想定内なんだけどここまで酷いのは久々である。
で、肝心のきっかけを作ったキャロルとリーはウェィンに拉致されるは暴力振るわれるはで、もう酷い。酷い酷い酷い。
まあ読んでいてああ死んじゃったよ、ああああ死んじゃったよって感じです。もうこれはないわぁ。ほんとないわぁ。なんか読んだら1キロぐらいダイエットできそうな小説です(まあケッチャムはどれも読んだらダイエットできそうだけど)。
酷いのが好きな方は読むべし。そうじゃない方は読んじゃダメよ。ダメダメ(もう風化したネタを) 。
電車の中にて。
男・・・体重120キロぐらい。明らかに太っている。
女・・・体重80キロぐらい。やはり太っている。
「好きだよ」
「私も」
一目も気にせずいちゃいちゃする二人。男は女の耳元にふーふー息を吹きかけている。見ている自分も少し辟易。
新橋駅につくと酔っ払いが乗り込んできた。
「ん?ん?相撲ですか?相撲ですか?ハッケヨイ!残った!残った残った!」
となりのOLが飲んでいるカフェオレを吹きだしていた。