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本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

文学史でも説明は難しい「1973年のピンボール」(村上春樹)

本を讀んだよ ま行

文学史の授業をしています。古今東西の名作?を説明。約一時間で明治から現代まで。

あまり真面目にやっても面白くないんで一応軽く物語説明しているんだけど・・・

「次は夏目漱石の『こころ』ね。これ下宿先の女の子を二人の男が取り合い負けた奴が自殺しちゃうっていうベタな話しで・・・」
谷崎潤一郎の『細雪』。これ性格の違う4人の姉妹を描くという萌の走りのような作品」
田山花袋の『蒲団』。主人公のオッサンがメイドに恋をしてしまいアタックしたらメイドに蹴りを入れられ悔しくて蒲団で泣くっていうサイテーな小説で・・・」 (ホントは少し違う)
森鴎外の『高瀬舟』。ちょっと怖いよ。弟が病気で殺せ殺せって言うのよ。である日兄貴が家に帰ると弟が自殺しようとしている。で兄貴はその刀をぶすっと弟に突き刺しちゃう」
太宰治の『人間失格』。とにかく俺カッコいいが前面にでるくせにすぐ死にたーいなんてぬかして自殺して挙句自分は助かっちゃって一緒に自殺した女だけがしんじゃうっていうサイテーな話しで・・・」
志賀直哉の『小僧の神様』。小僧が寿司をおごってもらって奢ってくれた人を「神様みたいな人だ」っていうどーでもいい小説なんだけど文章が上手いからついつい読んじゃう
川端康成の『雪国』。旅先で駒子って女と付き合うんだけど主人公は葉子って女も好きになりどっちとも付き合うっていう都合のいい話で・・・」
芥川龍之介の『鼻』。鼻がでかすぎてくすくす笑われる男がいるのよ。で悔しーって一念発起して鼻を短くするんだけど、やっぱり「あいつ鼻短くしたよ」ってくすくす笑われる。整形は良くないって話しです」

すいません。文豪のみなさん。僕は穿った読み方をする人間です。



生徒の中には読書家もいて太宰の「人間失格」や遠藤の「海と毒薬」なんかを読んでいる子もいた。ちょっと嬉しいねえ。遠藤読んでいる生徒には「沈黙」や「怪奇小説集」をおすすめしておきました(どっちもグロくて大好き)。

でさて、近代。春樹ですがな。最近の作品もよく出題されるんで春樹も説明するんだけど・・・・これがまた難しい。僕のテキストには春樹の作品として「ノルウェイの森」「羊をめぐる冒険」「1Q84」が挙げられているんだけど正直どれもストーリーって説明しにくいんだよね。春樹の作品ってただ主人公げ倦怠でふらふらしてヤル気ないままセックスしてやれやれって言って、でそれの繰り返しじゃーん。正直なんて言っていいのか迷う。

今回紹介するこれもそうだ。

『1973年のピンボール村上春樹

なんて言ったらいいのかねえ。まあ春樹だってことしか言えないんだよね。ピンボールやって双子の姉妹と仲良くなって、なのに全然主人公はテンションあがらなくて、お前はいったい何がしたいと声を大にしていいたい。

読んでいる間は楽しいんだけど正直何が残るかって言われると、ああ双子の姉妹がうちにいたらそりゃハーレムな感じだなぁぐらいしか感じないんだよな。まったくやれやれだ

もう春樹いいかなとつい思ってしまうけど出てくると読んじゃうんだよねえ。そしてなんだこりゃって思い、でもなんとなく楽しい。困った奴だぜ、村上春樹そろそろこの女とは別れようと思うけどある日お風呂洗っている姿が予想だにしないくらいセクシーでやべえやっぱりこの女とまだ付き合おう、せめてあと一週間とかいいっているうちにいつの間にか三年たってしまうって感じの小説家だと思う。ある意味天才かもしれないなぁ。






三島由紀夫の『金閣寺』ね。これ政治が悪いっていって大論説したあとに腹を切って死んでしまうって小説で・・・」



それは金閣寺でなく三島本人である。

 

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)