本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

読むのは楽だけど書くのは面倒「りぽぐら!」(西尾維新)

ア段

西尾維新の本を読む。これ、結構曲者です。というのもこの本って実験小説で。この本、使用できる文字を制限しているんですよ。

以前筒井の本で同様の実験をしているけど(知っているでしょ)、この本でもいっしょ。そして西尾のケースもそれに似ている。けれどちょっと変化しており、西尾もその点熟知しているのです。

エ段

しまった題を書くのだった。西尾の『りぽぐら!』。この本は使う文字を消去するんだ。最初は普通に文章を書く。その後に四つの同じ内容を「使う文字を消去する」ことにしながら同様の文章を書くのだよ。

実はこの作業の最大の問題は書く作家は異常に労力がいるんだが(筒井の「残像に~」もそうだよ)意外とその労力に見合わないというところがあるんだ。この本もそうなの。批評は「おもしろくない」「同じ話しを四回も読ますのはきつい」など内容に関することばかり。いいじゃないの、この本の読みどころはそんなとこじゃないんだからと思うんだがな。

ウ段

あのね、実験なんだからそこは気にしないべきなのよ。読んだ人もね。でその実験をニヤニヤ笑って、「へえ、こんな手間かかって大変だな」って感じてればいいのにね。

俺もなにーっておもいましたよ。しかもそれだけで本書いて。西尾まじアホだなと思いケケケケケって笑いましたもん。

オ段

まあ、中身が変わらない文が続くんで苦痛な方はいるかな。だがすげえって感じますね。いや、今自分が書いていて、日記が全く進まないんだ。自分でやってみるからわかるってあるんだがね。

但しやはり筒井が上だなって感じるんだ。やはり改めて筒井すげえってなるんです。


イ段

てなわけで今日のこの文章はなんなんだって思う方もおられると思うけど、書くとすげえ労力が要求されるんだから、件のこの本はすげえでしょってことなんですよ。僕は素直な感想でそう考えるんです。

まあこれと同様な本はもう読まなくても可かなと思うけどね。でも満足なんです。これホント。



アイウエオ段

んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん。

 

りぽぐら! (講談社ノベルス)

りぽぐら! (講談社ノベルス)