日本は美味しい「英国一家、日本を食べる」(マイケル・ブース)
食べることは好きだけど食べることについて書いてある本を讀むのはもっとすき。
『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース
実はNHKではアニメにもなっているこの作品(アニメもかなり大好きである)。異文化交流ものであるけど、とにかく軽妙。そして楽しい。
まあイギリス人独特のユーモアがここにはあるんだよなぁ。上質のイギリスエッセイな感じである(イギリス人の本なんかあまり読んだことないけどさ)。僕は読んでいて「ああ、リンボウ先生に通じる面白さだな」と感じた。
題名のように食べるのはひとりでない。主人公マイケル・ブースとその家族で食べにいくのだ。子供二人と奥さん。またこのキャラがいいのだ、最初は天ぷらって聞いたとき「ケチャップないの」と言っていた息子があまりの旨さに毎日天ぷらを欲するようになったとか。
天ぷら旨いだろって本に向かって語りかけたよ。
著者はフードジャーナリストなのでただ食べるだけでなくいろいろな「食」の現場も取材にいく。これもまた楽しいのだ。日本人の自分だって知らないぞってことも結構書かれている。
読んでいづうの鯖ずしはたべたくなった。そして北海道のみそバターコーンラーメンも食べたくなった。大阪の串カツ屋にはまた行きたくなった。
怨むぜ、マイケル・ブース。
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2013/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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