本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

恋愛体質「県庁おもてなし課」(有川浩)

最終弁論

弁護側

まず、僕らはそこに恋愛があるだけできゅんとくるじゃないですか。きゅんですよ。そして読むたびに幸せになる。そう、有川の作品はこのきゅんを無尽蔵に作り上げてくれるんですよ。それなのにそれがないって、あーた。そんなのぱるるのいないAKBですよ。まずね、僕らはその体験として有川の本を読むんですよ。だから絶対に「恋愛」は必要なんです。だってもともと僕らはそれを求めているんですから。世のドラマだって見てみなさいよ、必ず恋愛があるじゃないですか。池波の剣客だって、ディーヴァ―のボンコレだって恋愛がいいスパイスになっている。なのに有川だけないってそりゃー、神が許しても私が許さないってなもんですよ。これは世の中の流れなんですよ。

検察側

あのね、まずカレー注文してハンバーガー出てきたら怒るでしょってことなんですよ。たしかに有川はいいとこついているの。でもね、僕はハンバーガー食べたいんじゃないんだよってことなんですよ。それだったらハンバーガー屋でハンバーガー食べますよってことなんです。なのにどの本も有川は恋愛をスパイスに入れてくる。もう、勘弁してくれって言うんですよ。いくら怪味ソースが美味しいからってなんでもかんでも怪味ソースつけるなって。それは飽きてしまうでしょ。それに中には合わないものだってあるじゃない。果物に怪味ソースはつけないでしょ。なのになんでもかんでも。。。もう勘弁なんです。




俎上の本

有川浩県庁おもてなし課

いやぁ上手。地方創生の話しなんだけど非常に上手に展開をつなげている。有川はもともとストーリーテリングが上手なので読んでいるほうも次はこうか次はこうかとわくわくしながら読めるのだ。


ただね

上記でも書いたけどどうもラブコメになるのがなぁ。いや「フリーター家を買う」でも「図書館戦争」でも感じたことなんだけど、ラブコメいるかぁ?

いやたしかに「ストーリーセラー」や「阪急電車」「レインツリーの木」はわかるのよ。ラブコメは必然。

でもこれは県庁創生であってそこのことをしっかり書いてくれればいいじゃんとおもっちゃうんだよ。なのにまたラブコメ。ついたはったは必ずで。そんなのは正直僕はどうでもいいんだけどなぁ。

でも有川はラブコメがないといけないと思っている人もいるんでないかい。どうなのかな。僕はどうもついていけないの・・・・は!、年のせいか。もう有川読んではいけない年。もっと若い人は有川を楽しんでいるんだろうか。恋愛をたのしんでいるのだろうか。きゅんきゅんきゅんきゅんきているのだろうか。楽ちんツインツインラブなのだろうか(メロン組)。

ブコメさえなければ僕はかなりこの本の評価高いんだけどなぁ。どうなのでしょ。






というわけで有川にはラブコメが必要か否か・・・裁判員の口頭弁論をお願いします。

 

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)