本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

数学好きです「浜村渚の計算ノート 2さつめ」(青柳碧人)

実は法学部出身の癖に数学のが得意であった。

まあね、高校が付属校だから全科目均等にやるんですよ。だから日本史も数学も物理もやってたよ(まあ付属独特のぬるさでだけど)。

で、その中で一番好きなのは数学だった。ちなみに苦手は古文。それを今教えているんだから変われば変わるものだよ。

数学のテストだと学年で10番以内にもなっていたし、先生の話しも好きだった。はい、自慢です。安心してください、はいてますから。。。。違う、安心してください、他はぼんくらでしたから。

なんで理系にすすまなかったって?まず併設の付属大学の理系がしょぼかったこと。しかもキャンパスが都心から遠かったこと。さらに理系だと遊べないというまことしやかな噂により・・・

法学部に行きました。すいませんねえ、ちゃらんぽらんホラン千秋で。

まあ、その後学習塾に就職したときも文系大学なんで文系専門になり今に至るんだけど、おかげ様で数学の質問がきてもなんとか答えられています。というより数学のが質問に答えるのは時間かかんないのでありがたい。これ国語だと質問くるとなんだかんだで本文読まないといけないからねえ。 


今日の本は子供に読ませてもいい本だよ。

『浜村渚の計算ノート 2冊目』青柳碧人

数学がない世界(数学無用論)で数学の復権を図ろうとする数学テロ組織「黒い三角定規」とその組織に立ち向かう、中2女子、浜村渚。これはそんな戦いを描くミステリーだ。

展開は少しぬるいのだけどそれでも面白い(でも前作のがよかったかしらん)。数学好きは当然楽しめるけどちょっとだけ数学に感心ある人も楽しめる仕様になっているのはいいね。

この人、あとがき読んであっと思ったのは、塾講師なのね。しかも大学のころはクイズ研に所属。なるほど僕と結構波長があうわけだと納得。いや同じラインの人だったんだなぁ。

この本で一番素敵なのはあとがき。ちょっと引用する。

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このシリーズはもともと僕が勤めている学習塾で「数学なんか勉強してなんの役にたつの?」と中学生の生徒に聞かれたのがきっかけで生まれたものです。僕なりの答えがでたので、同じことを思っている少年少女へお答えします。

みなさんのそんな質問に満足に答えられる大人なんていません。

なぜならみなさんの将来はみなさん自身のものだからです。だいたい「将来何の役に立つか」なんていう答えまで、憎たらしい大人たちに教えてもらうなんて癪だと思いませんか?「○○の役にたつ、だから勉強しろ」なんて決めつけられたらむかつくでしょ。

ただこれは「こんなもの何の役にも立たない」と自ら切り捨ててもいいということではありません。それは結果的に自分の未来の幅を、自分自身で狭めていることになると思うからです。

だから、すぐに何の役にたつかと大人に尋ねるのではなく、今イヤイヤ勉強していることを「何の役にたててやろうか」と自分自身の中で常に考え、将来の愉しみに変えていけるような人間をめざしてみるっていうのはどうですか。そして数年後、大人になったとき、その知識をみなさんに授けた大人たちですら誰も考えつかなかったような奇想天外な形で、いや、他の70億人の地球人が誰もおもいつかなかったような面白い形で、役に立ててやろうじゃないですか。それがみなさんという人間が生まれてきた意味ってものではないかと僕は思うのです。

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これだけでも僕はいい本だと思いましたよ。いやほんと。

 

 

 






ちょい面白い問題。


厚さ約0.08.mmのコピー用紙を半分に折って、さらに半分に折っていく。ここで42回折った時、紙の高さはどのくらいになるか?

A:郵便ポストの高さ 約1m20cm

B:キリンの高さ 約5m

C:富士山の高さ 3776m

D:地球から月までの距離 約38万km

 

 

 

 

 

 

答えは書いてやらない。