パニックになる「滅びの笛」(西村寿行)
最近地震が凄い。
この間も生徒を教えていたらゴゴゴゴゴ。なんだこれーって思っているとだだだだ。すわ、天変地異か。
ああこのまま地震が起きて全ての建物が倒壊するのか
地割れが起きてそこにはまり込んでしまうのか
動物たちは狂気をなしてその波に飲み込まれてしまうのか
いや、ほんとうにちょっと心配なんですよ、冗談でなく。
なんか大きな地震の前触れでないといいんだけどなぁ。震源と職場が目と鼻の先だからなぁ。この間(昨年)の大洪水につづいて大地震なんてダブルパンチなんだよな。
ちなみに昨年の大洪水では生徒もテレビに映ったようで「先生、おれうつっているんですよ」と携帯から動画を見せてくれます。お前、そんな災害時にへらへらしているなよ。
というわけで今日は災害時、パニック小説。
『滅びの笛』西村寿行
70年ぶりの熊笹の開花。その結果ネズミは異常繁殖してしまった。ネズミたちは群をなして人間たちにとびかかる。
そう、ネズミが襲ってくるよ。しかも集団で。いやーすげえなぁ。寿行の小説、久々に読むけどこんなに面白かったかしらん。もうネズミの群れの怖さになにーって感じ。
舞台は山梨なんだけど、ネズミの襲撃によってつぎつぎに破壊される。プロパンは齧られてそこらじゅうで火災がおき、人々はネズミに襲われて骨だけになって死んでいく。
ネズミ怖ええええええええええ。
まあ寿行なんで当然、バイオレンスあり、エロあり、強姦あり。ああ昭和のオッサンはこれを新幹線の中で読んでいたんだね。でも今読んでも十分面白いぞ。これはありだなぁ。
ネズミの第一人者でマッドサイエンティストな右川博士に痺れた。おじいちゃん格好いいよ。
これ、続編もあるらしいけど読んでみようかしら。映画だと動物が襲うパニックムービーは多いけど小説はあまりない気がするのよね(自分が読んでないだけかしらん)。これは久々に大満足の一冊なんですよ、はい。
まあ地震が来ないことを祈ろう。あと少し来たときのための準備もしておこう。って緊急で必要な水と食料を準備するぐらいか。お菓子は300円までと。バナナはお菓子に含まれません。
その前にバナナは腐る。。。。