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本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

ミステリはろくでもないから面白い「キララ、探偵す」(竹本健治)「六とん4」(蘇部健一)「左90度黒の三角」(矢野竜王)

ミステリ読みの皆さんに質問。

ミステリってハズレ多くありません?

良くこんな文章で小説書くなとか
良くこんな最後までダルなラインで小説書くなとか
良くこんな陳腐な会話で小説書くなとか
良くこんな内容のないラストだけの本で小説書くなとか
良くこんな・・・・

しかし敢えて言おう。

それも含めて「あり」だと。

そう、うわ、酷いなぁと思いながら読むことがミステリ読みの醍醐味でもあるんです。そうだそうだきっとそうだ。だいたい壁本という言葉、これはミステリ界でしか存在しない言葉です。読んだあと壁にぶつけたくなる本。そんな本がミステリ界にはごまんとあるんですよ。そしてミステリ読みは「こんなひどい本を讀んだよ」とも言いたいんだ。きっとそうだ。そうに決まっている。

今日は壁本三冊。

『キララ、探偵す』竹本健治

どうした竹本!日本四大奇書を書いたお前はどこに行ってしまったんだ。これではただの萌小説でないか。

まず出ているのがメイドです。ロボットです。アンドロイドです。

ユリア100式か!

そしてメイドのロボットを持っているのがうだつの上がらない大学生です。気にしている女の子は男勝りです。主人公の伯母は美人です。ロボットの作成者はマッドサイエンティストです。

もうあまりの定番に顔から火がでるようだ。

これでミステリ部分がしっかりしていればまだこの作品は許されるのだが・・・・全くしっかりしてねえよ。謎もおざなり解決もおざなり展開もおざなり。

買ってはいけないだよなぁ。どこにもいいとこがないんだけど。あ、萌小説を読むのが好きな人はありなのかな。これはラノベで出してもよかったのでないかい。出版が文芸春秋なんでどうした文春と突っ込みたくなります。

 

 

キララ、探偵す。 (文春文庫)

キララ、探偵す。 (文春文庫)

 

 






『六とん4』蘇部健一

まあ六とんに期待はしないけどさ。

この脱力系ミステリ(ミステリのオチがどうでもいい、下品でへなへなくずれ落ちる、たまにいらっとくる)は疲れたときにはいいんだけどね。

ちょっとイラっとくるのは蘇部は少しだけ「ハートフル」を入れたがることなんだよね。しかもその出来が大して良くない。なんか読んでいてこっちが恥ずかしくなってしまう。まあこれは蘇部の悪い癖。

僕としてはひたすら下品でレビューするのも嫌な作品を蘇部には書いてほしいんだけどなぁ。なあ読んでも読まなくてもいいミステリですよ。これほんと。

 

六とん4 一枚のとんかつ (講談社ノベルス)

六とん4 一枚のとんかつ (講談社ノベルス)

 

 





『左90度黒の三角』矢野竜王

出た―!壁本の第一人者、矢野!これがもう今回も噂に違わぬ酷いレベル。なににまた読んでしまったよ・・・

まず冒頭からいかしている。登場人物が自分のことを「おいら」と呼び語尾には必ず「~じゃん」を付ける。お前は濱っ子か!そしてあっけなくそいつは死亡。

濱っ子が死んだところで主人公が出てくるんだけど、これも謎。まず謎の力によってある屋敷に呼ばれた主人公。「足が勝手に動くんだよ~」オイオイ。ドラえもんのび太かよ。そんな感じで屋敷には10人の男女が集まる。

そして2人づつペアを組んでデスゲームに挑むのだが、その展開がやけにあっさり。順番に挑むが前の三組はあっけなく死ぬ。20ページくらいで死ぬ。あのね、デスゲームってのはそれぞれの人物に味があってそこから死ぬから面白いのであって20ページで簡単に殺したら意味がないでしょ。しかしそんなことは矢野は気にしない。まあ矢野だからいいか

そして最期、あれミステリはしっかりしている。これ矢野のミステリの中では一番上出来じゃないかしらん。いやいやまだ最後のオチがある筈。あった!そうかそうだったのか・・・・


脱力。


へなへなと崩れ落ちました。へなへな崩れ落ちるなら矢野作品だよ・・・

 

左90度に黒の三角 (講談社ノベルス)

左90度に黒の三角 (講談社ノベルス)

 

 








時間の無駄、金の無駄、心の無駄・・・それでも僕はミステリを読むんです。なぜミステリを読むのか?そこにミステリがあるから。

人はそれを馬鹿と言う。