鬱度がすごい「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)
今更ながら「ウシジマくん」です。
あのねー、人間って「こうなりたい」ってものに憧れるんだけど、「こうはなりたくない」ってものを見たくなる一面もあるんですよ。
で
この本は明らかに「こうはなりたくない」。
いやーなところをついてくるのが絶妙なんだよね。
僕のお気に入りは「フリーターくん」や「サラリーマンくん」の章。読んでいて、「あ、自分下手したらこうなっちゃうな」っていう厭な脇汗が出るんだよね。
しかも自分は絶対こうはならないという気持ちにはなれないの。いやボタンの掛け違いだけできっとこうなってしまう可能性もあったんだって思っちゃう。そこが妙に怖いんだ。
人間のほんとに些細な「イヤー」な感じを画くのが絶妙に上手い。これは納得。
今の甘ったれな子供には逆な意味でのいい教育書になってしまうんでないかなと思うのは僕だけでしょうか?実は裏で子供に読んで欲しい本だったりするぞ。