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本と珍スポと教育と

本について語ります。珍スポットについて語ります。あとたまに教育について語ります。ゆるゆるとお読みください。

野球は神話だ「あるキング」(伊坂幸太郎)

それじゃ伊坂でも読もうかってことで。 いやもともと喰わず嫌いで(初読のアヒ鴨が自分に合わなかったのもあって)、伊坂が敬遠していたんだけど、ここんとこ結構読んでいるんだよね。「ゴールデンスランバー」「死神の精度」「陽気なギャングシリーズ」「重…

すごいぞフビライ「フビライ・ハーンの言霊」(大川隆法)

何を血迷ったか幸○の科学出版の本を読んでみた。 いや、どうしたらこれで信じられるんだろう。 どうしたらこれで宗教心がでるんだろう。 どうしたらこれで一個ウン十万の壺が買えるんだろう。 すげーぜ、科学。 まあ、本の紹介を。 『フビライ・ハーンの言霊…

誘拐物です「リスの窒息」(石持浅海)

「お前の爺さんを誘拐した。返してほしければ3000万円用意しろ」 「え!爺さんですか。ありがとうございます。なにせあいつときたら認知症で毎回徘徊、家族はそのたび大捜索。さらにはぼけたフリをして孫のハダカを除くという狼藉。そのくせしわい屋で御…

桃太郎いろいろ「王様の背中」(内田百閒)

村上春樹的桃太郎 桃から生まれた桃太郎。彼はなぜ鬼を退治しに行くかわからない。でも仕方ない、それが桃太郎だからと思い、面倒だなと思いながら鬼が島に行く。 途中、犬や猿、雉がお供になるが「まあ仕方ないか、パスタでも食べる?」そう聞いて桃太郎は…

なんて躾いい子、いいケツしてんな「喜劇悲喜劇」(泡坂妻夫)

昭和にいたトリックメイカーは二人だと思っている。 真っ当なトリックメイカーは鮎川哲也。彼は本当に真っ向勝負のトリックを作っていた(追悼)。 そして 真っ当でないトリックメイカーと言えば・・・ 泡坂妻夫である。 とんでもない飛び道具の嵐。泡坂はつ…

ひどい本三連発「クリスマス・テロル」(佐藤友哉)「殺人鬼教室BAD」(倉阪鬼一郎)「墜落遺体」(飯塚訓)

ここんとこ酷い本ばかり読んでいる。 まあ酷い本を読むのは今に始まったものではないけれどさ。 まず佐藤友哉 『クリスマス・テロル』 自殺志願者の少女が島に流されてそこで男に助けられる。男は27歳。そして島には記憶を無くしてしまうもうひとりの少女、…

たまには少年の気持ちで「車のいろは空のいろ」(あまんきみこ)「くーねるまるた」(高尾じんぐ)

漫画「くーねるまるた」(高尾じんぐ)に夢中である。 僕はもともと食事系の漫画に弱い。「花のズボラ飯」「ラーメン大好き小泉さん」「ワカコ酒」「幸腹グラフティ」「孤独のグルメ」「駅弁ひとり旅」「酒のほそ道」「クッキングパパ」・・・いや根っこが食…

読みやすさの素晴らしさ「ガール」(奥田英朗)

奥田英朗は手練れである。 特に群像劇を描かせると上手い。正直ホームランこそないものの確実にヒットを売ってくる。安定感アリアリである。だから安心して読めるのだ。 さらに少しだけ「優しい」のもいい。あの「ララピボ」ですら僕は優しいと思った。だっ…

公害の本です「苦界浄土」(石牟礼道子)「ドキュメント隠された公害」(鎌田慧)

ここんとこ読んでいるのはノンフィクションが多いです。僕はもともとノンフィクション好きなんですけど(まあこれが現実だよってね)、今回はちょっと公害関係。 はいはい、そこ、暗くならない。 まあ公害といっても四大公害ぐらいしか知らなかったのでいい…

恋愛体質「県庁おもてなし課」(有川浩)

最終弁論 弁護側 まず、僕らはそこに恋愛があるだけできゅんとくるじゃないですか。きゅんですよ。そして読むたびに幸せになる。そう、有川の作品はこのきゅんを無尽蔵に作り上げてくれるんですよ。それなのにそれがないって、あーた。そんなのぱるるのいな…

別れても好きな人「おかしな二人」(井上夢人)

んなわけない。 というか別れたのはなんだかんだの須田町で結局 「意見があわなかった」からではないかいと思ってしまいます。そんなこと考えていたらこんな本を読んでどわわわわ、すげえ、ここまで書いていいのって思う本読んじゃったよ。 『おかしな二人』…

過去との対峙「人質の朗読会」(小川洋子)

こんなのあるんだから本を讀むのはやめられないんだよねえ。 『人質の朗読会』小川洋子 うわわわわ。やられた。ああ、やられた。いや、やられた。 この本の凄いところって僕らは何のために本を読んでいるかってことなんだと思うんだよね。 いや 「自分のため…

数学は面白い「浜村渚の計算ノート 3さつめ」(青柳碧人)「ウケる数学」(名取亮)

皆さんの嫌いな数学の話し(一部好きかも)。 うーん、これくらい好き嫌いが分かれる科目ってないのかもしれないなぁ。苦手な子はほんと嫌いだし。自分も今、個別で教えているんですけど(数学は大っ嫌い)、ほんと目が死んでいるんだよなぁ。まず考えようと…

洋服好きなんです「服が掟だ!」(石川三千花)

洋服好きです。 もう、ほんと馬鹿につける薬はないくらい「服バカ」なんですよ。一部屋は洋服だけの部屋にしてあるんだけど、どうにもそれでは入らない感じ。ええ、どうしましょう。というわけで今年は少しばかり服を買うのを控えようかと思ってます(どうせ…

2060年くらいにはできるかも「妙なる技の乙女たち」(小川一水)

SF好きなのに「火星の人」を読んでいないで時代に乗り遅れた男です。 ところで男性ってなんで宇宙好きなんでしょうかねえ(女性も?)。あれですか。未知の物を開拓していく楽しさでしょうか。たしかに僕も「2001年宇宙の旅」も大好きだし(もう2016…

リズムで読もう「古事記」(池澤夏樹訳)

僕は翻訳物が苦手である。 いや海外にもいい作品がある。それは当たり前で、たぶん確率論的には海外のがいいものは多いだろう。その点で翻訳物を読まないというのはほんとは勿体ない話しである。 でもねえ。 どうも苦手なんだよ。読んでいても文章がまだるっ…

年とっても元気いっぱい「こぐこぐ自転車」(伊藤礼)

「いい年なんだから」 この言葉でちょっと損している気がしませんか。 なんか年とるとあれやったら恥ずかしい、これやっちゃいけないってなるんだけど、ホントはそんなの関係ないんじゃないのとも最近思うんですよ。 逆に何歳でも好きなことやっていられる人…

亀有駅が凄いことに「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)

亀有駅が大変なことになっている。 そう、ついにあの長期漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)が連載終了。そこで亀有駅をこち亀がジャックしてしまったのだ。 階段も凄まじい。 さらに降りるとこもこんな感じ。 壁にはいろんなこち亀広告が。 エ…

東京エレジー「東京人のしきたり」(大野益弘)「終点のあの子」(柚木麻子)

東京っていっても西東京と東東京はけっこう違うような気がする。 僕は生まれも育ちも東東京(しかも浅草は吉原という見事な環境の悪さ)。ここらへんは所謂「東京人」ってよりは「江戸っ子」なラインではないかと思っている。 ちなみに江戸っ子の認定は 三代…

ミステリマニア「耳をふさいで夜を走る」(石持浅海)

マニアは奥が深いんです。 例えば鉄道マニアだと電車見てはふーと言っているような状況をイメージするかもしれませんが、実態は多ジャンル。乗り鉄は乗るのが好き、撮り鉄は写真を撮るためのマニアであまり列車に乗らない、時刻表鉄はとにかく常日頃から時刻…

ノンフィクションはドキドキするね「黒い看護婦」(森功)「子供を殺してくださいという親たち」(押川剛)「ケモノの城」(誉田哲也)

怖い物みたさっていう面で一番怖いのはノンフィクションだと思います。なにー、こんなこと実際にあるんだって思うとそれだけでもやもやもやもや。ああ僕はまだ「まし」な世の中にいるなぁと思ったりして。 ノンフィクションというと新潮文庫の独壇場。正直ど…

ミステリマニア度チェック「女王国の城」(有栖川有栖)

・読者への挑戦があるとテンションが上がる ・好きな名探偵がいる ・ついつい本文で時間が書いてあるとメモしてしまう ・部屋の見取り図は欠かせないと思っている ・同様に人物紹介ページも欠かせないと思っている ・結論の直前では一回、本を閉じて自分でも…

もやしもんだけではないぞ「人斬り竜馬」(石川雅之)

まず突き放し方が尋常でない。 いや、漫画ってのは起承転結があって(というのをフクちゃんで教わったが)最後にがしっかりとオチがあると。 でもこれは違うんだよねえ。まず竜馬が「悪役」なのがいい。そして竜馬の理屈、佐幕派の理屈、新撰組の理屈、それ…